「お待たせしました〜、どうぞ〜!」


残念ながらフランボワーズティーは、このお店のマスターによって運ばれて来た。


チェーッ!


お陰で私はやっと冷静になって、周囲を見渡した。



空席の目立つ、小さなcafe。


そりゃ、こんなにお客の少ないお店に、制服で毎週来てれば、嫌でも覚えるか。


舞い上がり気味の自分を、何とか押さえよう、と努力してみる。


けれど……


やっぱり感激極まりなくて、どうしても、ニヤけてしまう私なのだった。