「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりです?」

ドキドキドキドキ――

「えっと、フランボワーズティーを下さい」

ドキドキドキドキ――

「フランボワーズですね?
 ――…今日もホットでいいですか?」

ドキドキドキドキ――

「あ、はい!ホットで!」

あれ?

「では少々お待ち下さいね」

あれれ……?

マツオカさん

今、“今日も”って言った――…?


ううん、絶対に聞き間違いじゃない!

マツオカさん、私の事覚えてくれてるんだ!


私は目を見開き、しばらくの間、呆然としていた。


マツオカさんが、私を覚えてくれているなんて!


あぁ…、毎週通いつめてよかった!

可愛くして来てて、本当によかった!