ミーナの初恋

 


「エナちゃん―…、今日は何だか変ね?大丈夫?私ね、これからお掃除当番だから先に帰ってね?」

「リョーカイ!」

ミーナに片手を上げてバイバイすると、私は振り返ることもせず一人で帰路についた。


そうと決まれば、バレンタインの事ばかりが頭に浮かぶ。




そうよね、もしダメだったら、あのcafeに行かなければいいのよね?

こんな時こその、ポジティブシンキングだわ!



私はチョコを渡す自分と、チョコを受け取るマツオカさんを、想像してみる。


告白を決めた途端、何だか、バレンタインに対する気合いが生まれる。


ふふ――…


負けるものですか!