ミーナの初恋

 


「王子様だって、所詮はニンゲンなんだものね」

「ん?エナちゃん、何か言った?」

私は人知れず、不敵な笑みを漏らした。

「エナちゃん?」

そして

「決めた!!」

私も告白する!!

「エナちゃーん?」

驚くミーナを無視して

「一緒に作る!」



いきなり告白を決める私。

やっぱり負けず嫌いな私。



「エナちゃん!本当? バレンタインの楽しみが、もう一つ増えたよ!」

そんな事とは知らないミーナは、何とも無邪気に笑っているけれど。




私は覚悟を決めるわ!

私だって、笑いたいもの。

人生初の告白、やってやろうじゃないの!