そんな無言だらけの私たちを、じれったく思ったのでしょうか?

「なぁに、告白?ミーナ、やるじゃない!」

とうとうエナちゃんが沈黙を破り、私の隣から口を出して来ました。


「アドレスくらいイイじゃない、ねぇ?」

思いがけないエナちゃんの介入に圧倒され

「で、でも………ねぇ?」

と言って、私をチラッとみるタムラ君に、

私は

「じゃ、じゃあ、アドレスだけなら……」

なんて――

まるで“エナちゃんのせい”みたいにして、結局はメアドの交換の了承を告げたのでした。