ミーナの初恋

 

 水族館に入るとすぐ、いろんなオサカナたちが泳ぐ大きな大きな水槽が、私たちを出迎えてくれました。


水槽の前に立ち、オサカナの姿を目で追う私たち。


「おぉー…すごいー!」

「すごーい!」

相変わらず離れて立つ、私とタムラ君の声が重なり

それが何だか、可笑しくて、

私たちは顔を見合わせて「うふふ」と笑う。



私が見付けた「幸せのカタチ」。

ずっと前から欲しいと願っていた……



あの地下鉄の雑多な人の群れの中から

私はタムラ君に見付けて貰えて

本当によかった!