私とタムラ君の間にある1mくらいの距離は、水族館に着いても、縮まる事はありませんでした。 だって、タムラ君がその距離から、私に近付いて来ないんだもの。 イマドキの恋が恐い私でも、そのくらいは平気なのに。 そんな事を考えていたら、私のドキドキは、いつしかすっかり治まっていたのでした。