鏡なんて見なくても、自分が赤い顔をしている事が分かるくらい、顔が熱い。 タムラ君―― アドレスを交換したあの日以来タムラ君に会えていなくて、だから顔だってあんまり覚えていない。 なのにいつの間にかメールを交換する事は、既に私の日常の一部になっていて。 初めてのデートのお洋服を選ぶ事も、水族館までの道程を想像する事も、何もかもが楽しくて…… そして何より タムラ君にやっと会えるのだと思うと、私は嬉しくて仕方がないのでした。