僕は2組のタムラ氏の元に急いだ。


教室の窓際の席に座るタムラ氏を発見。


「オーイ!タムラァ!」


僕が廊下から声を掛けると


「あぁ?直哉、どうしたの?」


と何故かタムラの隣に居る【会員No.11】の杉田リョーヘイが返事をする。


「今日の事でちょっと…」


って何でリョーヘイが間に立つワケ?


「え?今日の事って?」


怪訝な顔な僕を見つめるリョーヘイとは違い、タムラ氏は穏やかだった。


そして僕のいる廊下に歩み寄って来た。


「悪いんだけど今日の集まりでさ、お前と彼女の馴れ初めなんて話してくんないかな?」


「え〜っ!?ムリムリ!俺には絶対ムリ!」


「頼むよ、な?な?勿論会議は俺が仕切るし。
聞かれた事にだけ適当に答えてよ!
じゃ、そういう事で!頼んだゾ!」


依頼が済むと、僕は足早にその場を後にした。