「ミーナ、可愛いわよ。タムラ君だってメロメロじゃない?」

気を遣ってくれるエナちゃんに、

「メロメロなのは“私”で、タムラ君じゃないわ」

とまたまた小さく反論。

すると今朝から穏やかだったエナちゃんでしたが、突然呆れ顔になり、

「……何だかどっちでもいいんですけど!」

と、いつもの冷めたトーンで言い放ち


私たちはお腹から、笑ったのでした。