「飛行機ってやっぱり大きいね!」

「本当だね!」

「風が強いね。でも暖かいね!」

「本当だね!」


んん?

どっちがどっちの台詞を言ったのか、ワカラナイ?

うふふ♪

そんな事、私たちは、どっちだって構わないのよ。

だって私たちは、私たちなんだから。

そうやって私たちは、うふふと笑えれば、それで幸せ。

笑いながら、ただ笑いながら…



そして二人で並んで芝生に仰向けに寝転んで

飛行機のお腹を見ながら

初めて繋いだ手の中には、

「温もり」という、シンジ君からのホワイトデーの“お返し”が

確かに握られていました。