「ウヒャヒャッ!老夫婦みたいっ!」
「エナちゃんてば……」
次の日も私たちのメールを見たエナちゃんは、大声で笑っていました。
笑いながら、
「でも私、タムラ君とミーナって、何だか似てる気がするんだよね。もしかしたら、運命的な相手なのかもよ?」
今日のエナちゃんは 甘口なのか、私をおちょくってるだけなのか。
「……そうかな?」
でも、私は私のペースでしかできないんだもん。
「イマドキ珍しいタイプの二人が、出会ったという奇跡」
「失礼なエナちゃん!」
それはきっと、タムラ君も同じ。
これは、推測だけど。
この先に何があるかなんて、どのみち分かりっこないんだから。
そんな風にして毎日PM7:00頃にタムラ君から始まる『一日に一往復』のメール交換は、私たちのペースでゆっくりと続いていったのでした。


