そんなタムラ君からのメールを見て、
「タムラ君てば」
私はやっぱり、ちょっとニヤけてしまう。
「そっか。タムラ君も数学があまり好きじゃないんだ」
本当はそんな事、どうだっていい。
「とりあえず、早く返信しなくちゃね」
さっきまで何を書こうか悩んでいた事さえ、あっさり忘れてしまうから、本当に不思議で…。
《 タムラ君 こんにちは!
タムラ君も数学があまり好きじゃない
んですね?
答えが1つしかないか…
そんな風に考えた事なかったです。
面白いですね!
今夜は温かくして寝ます。
ありがとう!
おやすみなさい☆ ミナ 》
「エイッ!」
【送信完了しました】
「……ヘヘ♪」
「あーっ!自己紹介忘れた!」