そして今朝もいつも通りに、同じ時刻にやって来る地下鉄の、同じ車輌で落ち合う私たち。


「あ、ミーナ!おはよ!」

「おはよう、エナちゃん……」

私は無意識にエナちゃんを“意識”してしまう。

「何?元気ナイじゃん?」

誰のせいなんだか…

「何でもないでごじゃるよ」

何だソレという顔をして、やっぱり何だか余裕のエナちゃん。