頭のいいシンジ君は即座に何かを感じとり、とっさに言葉をごまかしました。
そして私の顔色を見ながら、シンジ君のお友達の集まりである『未来を語る会』の話題にすり替えてしまいました。
新しい話題に、笑顔で応える私。
だけど…
エナちゃんがシンジ君のお友達と付き合っている!?
――…って
まさかね?
そんな大切な事を、私に隠してるワケないわよね?
エナちゃん……?
私とエナちゃんは“親友”だよね?
私にとってエナちゃんは、シンジ君とはまた違う、本当に大切なソンザイなんだけど
エナちゃんはそうじゃないの?
エナちゃん……
私はシンジ君が他愛なく話しかけた話に、ショックを受けてしまったのでした。