【第5話 みんなで幸せ】


 それは3月に入ったばかりの、ある日の放課後の事でした。


今日も私はシンジ君と、Elephant Cafeで他愛もない話をしていました。


いつも通りの穏やかな一日の終わりのはずだったのに……


「シンジ君!?それホントなのっ?」


なのに……


「えっ!ミ、ミーナ!?」


一瞬にして凍り付いてしまった私。


「……もしかして、エナさんから何も聞いてなかった?」


「聞いてません!」


シンジ君、本当なの?


エナちゃん、どういう事なの?


エナちゃん?