PM 5:30 長い一日が過ぎ、僕たちは再び七海駅に立った。


別れ際、

「ハイ、これ私から」

エナさんが僕にチョコをくれた。


「今度はちゃんと、リョーヘイ君に用意したものだからね?小さいけど、前よりは上手く出来てるはずよ?」

「え、わざわざ作ってくれたの?」

驚く僕に

「まぁね!」

満面の笑顔を浮かべるエナさん。

「ありがとう……」

僕のマリア様、本当にありがとう。

「ふふふ」