「私、ドキドキしてるから!心配いらないから!」

エナさん……

「ありがとう……」

泣きながらお礼を呟く僕に

「ふふ、リョーヘイ君には、私を素直にさせる力があるね?」

と言って笑ってくれた、エナさん。



素直になれた?


それは僕のセリフだよ?


エナさんの母性に甘えて、僕はすっかり子供に返ってしまったのだから……。