イタリアンのお店に着いてからも、エナさんは始終笑顔だった。 2種類のパスタを2人で取り分けて食べる。 テーブルを挟んだ向こうにいるエナさんは、学校での出来事やミーナさんの事を、キラキラしながら話してくれた。 僕は楽しく聞きながらも、忘れてかけていた“デート”の感覚を体で思い出し、甘い気持ちに少しおびえた。