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土曜日 AM11:00


今日も僕たちは、花ノ咲駅で待ち合わせをする。


「シンジ君!」

と僕に駆け寄るミナさんに

「おはよう!」

僕は普通に挨拶をする。

「行こっか?」

「うん!」


相変わらずミナさんに近付けない僕に、

今日はミナさんの方から、近付いて来てくれる。


手を延ばせば、彼女に届く距離。


手をつなぐのは…


また今度にしよう…♪



弱虫な僕を、お許し下さい。


今日彼女を“ミーナ”と呼べるように、頑張るから…



僕の、大切な彼女。


ミーナ。








【第3話 −終−】


2008.1.18