ミーナの初恋

 

 僕は慌てて携帯電話を取り出すと、迷う事なく、ミナさんに電話を掛けた。


一刻も早く、ミナさんの声が聞きたかったから…


トゥルルルル ……


《――…もしもし?》


電話はすぐに、繋がった。


「ミナさん?チ、チョコありがとう!」

《ごめんね。ちょっと失敗しちゃった》

でもミナさんが本当に気にしているのは、チョコの出来ばえなんかじゃ、ないはずで……

「失敗だなんて!凄くおいしかったです!」

だから気を遣って、僕はソレに触れないつもりなのに、

《……カード読んでくれた?》

まさか自分からフってくるなんて……

ミナさんてば……

「うん、読みました。本当に嬉しいです!」

謝り損ねる僕。