タムラ君からのメールは、何だか随分、あっさりしていました。 そして私は、そんなタムラ君のメールに、またしても安心感を抱いていました。 なぜなら私は“イマドキの高校生の恋”とか言うものが、とても怖かったのです。 もの凄い事がテレビで放送されたり雑誌に書いてあったりして、それは私にとって馴染めないような事ばかりで――。 そこにある事の中に、私が“ウラヤマシイ”と思う事なんて、一つもなかったのでした。