ページをめくる手が止まった。
「ロッジ?」
『親父が経営してるやつ。急なキャンセルで、一件空きが出たらしくてさ。友達誘って使っていいって言われて』
カズの親父さんはキャンプ場を経営している。
昔一度家族で泊まりに行ったが、丘の上にあり、星空がめちゃくちゃ綺麗だったのを覚えている。
『よかったら、瀬堂も誘ってさ』
「え?」
明日可?
『ゴールデンウイークのデートの場所で悩んでたんじゃないのー?イベント情報誌とか買っちゃって』
「なっ…んなことねぇよ!」
カズに見られてるわけでもないのに、今見ていた情報誌をベッドの下に押し込んだ。
その慌てぶりが、電話越しにカズに伝わる。
『あははっ、まぁいいや。とりあえず瀬堂に聞いてみてよ。瀬堂の友達ももちろん誘っていいし』



