「あははっ、相変わらずなのはそっちじゃんか!」
「もーっ!さすが誠二君だよ!ありがとうー!」

つられてみんなも笑う。
誠二もポリッと頭をかきながら笑った。



「しっかし2人が結婚するなんてなー。付き合った時もびっくりしたけど」

一段落ついた後、カズがコーヒーをかき混ぜながら言った。

「言えてる!連絡きた時まじびびったもん!」

2人を指さしながら誠二も同意した。

「いや、だって同じ関西方面の大学じゃん?なんだかんだ向こうで2人で会ったりとかしてたしさ」
「タケ君の仕事も軌道に乗ってきたし…そろそろ結婚するかって」

照れながら話すタケとは対照的に、冷静に話すミキ。

「…って、ミキちゃんから言ったの!?」

千歌が驚いて言う。
はぁとため息をつき、ミキが続けた。

「だってタケ君いつまでたっても言ってくれないんだもん。付き合ってもう七年なんだし、あたしだってもうタケ君以外と結婚する気なかったしさ。痺れ切らして言っちゃったよ」

タケのほっぺをつねるミキ。

「…言わせちゃいました」

苦笑いのタケがはっきりしない口調で言った。