「シュウへ」
部屋に響く自分の声を確認し、僕は続ける。
「元気ですか?風邪などひいていませんか?こっちはもう暖かいよ…。」
もう頭にこびりついている、しわしわになるほど読んだ明日可からの手紙。
…最後の、手紙。
「…なぁ、明日可」
記憶に残る、明日可の笑顔。
「…会いたいな」
かすれた、自分の声。
「今すぐ飛んでいって、明日可に会いたい」
…明日可の手紙のフレーズ。
バカみたいな、独り言。
乾いた笑いが口をついた。
「…なんてな」
…僕はいつまで、明日可を想い続けるのだろう。
振り切っても振り切っても、僕の中の明日可は消えない。
明日可が好きで、どうしようもなかった。
…なぁ明日可。
今君は、何をしてる?
誰を、想ってる?



