ゴロンと寝返りをうち、秋桜がろれつの回らない口調で答えた。
…秋桜は僕より一つ年上だ。
去年単位が足りないせいで留年したから、学年は同じになったが。
「修平こそ、就活してるの?」
「秋桜よりはな。一応内定待ちだし」
ふぅんと気のない返事をした秋桜は、ギッと寝返りをうち僕の方に体を向けた。
視線を感じ、ベッドの方に顔を向ける。
うつろな目がそこにはあった。
「キスしてよ」
アルコールの回った目。
でも秋桜の目は、いつも僕を刺す。
少し間をあけて、僕は秋桜に唇を寄せた。
…長いキス。
秋桜の髪の毛が僕の頬にふれるたびに、僕は記憶を戻さない様にキスに没頭していった。
唇を離し、同時にベッドからも離れる。
「…やっぱりこれ以上はしないんだね」
秋桜は呟いて、ベッドの上に座った。
手ぐしで髪を整える。
そんな秋桜を背に、僕は呟いた。



