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僕等はたわいもない話をし続けた。
最近の学校での出来事。
新しく入った看護師さんのこと。
誠二の成績がめちゃくちゃのびていること。
斎藤先生の奥さんが予想以上に美人だったこと。
…そんなくだらないことを笑いながら話すということ。
そんなことを、僕等は随分長いことしていなかった気がする。
どうでもいいようで、とても、大切なことだ。
気付けば日は沈み、月が顔を出していた。
…「あ、これ…」
僕はふと目をやったアルバムに手を伸ばす。
「それ?暇な時とかよく見てるんだ」
明日可は僕が開いたアルバムをのぞき込む。
…それは、僕が修学旅行の時撮ってきた写真だった。
「あはっ、懐かしいなぁ~。この後さ、タケが思いっきりアイス落としてさぁ」
「タケ君らしいなぁ」
僕等はアルバムをめくりながら笑いあった。
懐かしい修学旅行。
…色々あったけど、今はこうして笑いあえている。
辛いこと、悲しいこと、楽しいこと。
全て、僕等の通ってきた道だ。



