涙の隙間で、明日可が呟く。
「…約束、して」
泣き崩れた顔を上げて、僕の目をしっかり見て、明日可は言った。
「…シュウも、生きて。あたし…もがくから。最後まで生きるから、だから…」
くしゃくしゃになった顔を僕の胸にうずめる。
「…二度と、一緒に死のうなんて思わないで…。シュウも、生きて…。どんな…」
夜の闇に、明日可の声が浮かび上がった。
「どんな、未来だったとしても…」
返事の変わりに、僕は強く抱きしめる。
明日可の言葉の意味は、わかっていた。
わかっていたからこそ、この約束がとても大切なものだと感じたんだ。
「…約束だ。…生きよう」



