コスモス



…やがてゆっくりと日は沈んでいき、辺りは暗くなっていった。

これが僕等の最後の夕日かと思うが、どこかリアリティがない。


「…ねぇ、シュウ…」


か細い声が、僕を呼ぶ。


「…シュウは、人間には永遠なんてないって言ったよね。じゃあ…死んだら、どうなるの?」


…死んだら。


「…多分、そこが『永遠』だ」


僕の言葉に、明日可が振り向いた。
明日可の視線を感じる。

「きっと…死んだらそこに、永遠があるんだよ。永遠の眠り…永遠の安らぎが」
「永遠が…?」
「うん。だから…」

だから僕等は、永遠へと向かうんだ。
2人の、永遠へと。


「…じゃあ、生まれ変わりはないのかな」


悲しい、明日可の呟きが響いた。


「…あたし、シュウの一部に生まれ変わりたかった。何でもいいの。シュウの目でも耳でも心臓でも…。ずっと、一緒にいれて、一緒に死ねる…。シュウの一部に生まれ変わりたかった」