僕は思わず目線を上げた。
真剣な顔のヒロミと目が合う。
「怒ってないわけないだろ。何日も学校サボって。…どうしたんだよ。お前らしくないだろ?」
僕はゆっくりと口を開いた。
「…俺らしいって、何?」
ヒロミから目をそらし、僕は続けた。
「俺らしいって何よ?俺もう何もかもがどうでもいいんだよ。学校なんて、目標もやる気もない俺には意味がない。全てに意味がねぇんだよ」
黙ったままのヒロミ。
なぜか無性に腹が立って、僕は言い続けた。
「だいたい、俺に足場なんて作れねぇんだよ。カズみたいに頭もよくなければ、タケみたいに行動力もない、誠二みたいな希望すらない。…明日可のそばにいることだけが、俺の意味なんだよ。それだけで俺は…」
「甘ったれたことを言うな」
ヒロミの声が、僕の心を刺した。
「須川…。お前は甘ったれだ。意味がない?それはお前が見つけようとしてないからだ。今のお前は、探そうともせずに瀬堂に逃げてるだけだ」
真剣な口調のヒロミ。
「お前は、瀬堂を逃げ場に使ってるだけだ」



