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どうやって家に帰ってきたのか、いまいち記憶がない。
部屋のドアを閉めて、そのまま座り込む。
鉛の様に重いのは、体か心か。
『あたしは壊れものなんかじゃない』
…僕は、明日可が大切だ。
大切で、守りたい。
でもそれが、明日可にとっては重いのかもしれない。
僕が明日可を心配するのに、病気のことを意識しないなんて無理な話で、だから僕が心配すれば、必然的に明日可の心には病気の影がちらつくわけで…。
…もうわからない。
どうすればいいのか、何をすればいいのか、僕には何もわからない。
不安を通り越して、悲しくなってきた。
僕には、明日可は守れない。
…そうして僕等は、少しずつ捻れていった。



