クラス替えで、タケと誠二とは離れてしまった。

2人は隣の2組。
僕とカズは1組。

そして、明日可とミキは4組になった。

…正直結構期待していた僕は、クラス替えの張り紙を見てかなりガックリした。

高校生活最後の一年、できることなら明日可と同じクラスで過ごしたい。
そんな淡い僕の期待を、先生達はいとも簡単に打ち破った。

春休みの補習といい、クラス替えといい…せっかくの春なのに、僕のテンションは下がりっぱなしだ。

深いため息を再びつき、僕は無造作に携帯を開いた。

受信メールの欄を見る。


『今日もちょっと休みます(>_<)大したことないから、お見舞いはいいよ!』


「何、瀬堂また休み?」
「わっ、勝手にみんなよ!」

今更ながら、携帯を机の下に隠す。
ジャンプに集中していたはずのカズの顔が、目の前まで来ていた。

「瀬堂、3年になって全然学校出てきてねぇじゃん」

頬杖をつき、カズが言った。

「うん…。何か検査とか、色々あるらしい」