「今回のこと…あたしなりに、色々ショックだった。ミキの気持ちに気付いてあげれなかった自分にもショックだったし…シュウが、何も言ってくれなかったのも…ショックだった」
ドクンと、心臓が跳ねる。
「…言いにくいのはわかるよ。っていうか…普通は言い出せないよね…。だからね、約束しておきたいの」
何も言えない僕のほうを振り返り、明日可は言った。
「今度からは、何でも言おう?例え、凄く言いにくいことでも、もしかしたら…傷つけちゃうかもしれないことでも。2人に関する事は、何でも言おうよ」
真剣な、明日可の表情。
「受け入れられるように、あたし…強くなるから」
明日可は、僕みたいに逃げてない。
こんな小さな体で、必死に全てを受け止めようとしている。
…僕が、強くならなくてどうするんだ。
「…うん。約束する」
真剣に答える。
小さく、明日可が微笑んだのがわかった。
…約束する。
全てを受け止めると、もう決して逃げないと、今ここで。
約束する。



