コスモス



……………

ミキの委員会があったので、明日可の家に着いたのは夜の7時くらいだった。

冬の風が肌に痛い。

明日可の家までの道のりで、僕たちは一言も話さなかった。


…不安が増殖する。










「あれ?シュウにミキまで。どしたの?」

意を決して入った明日可の部屋には、いつもと何も変わらない笑顔があった。

正直拍子抜けする僕。

「寒かったでしょ?座りなよ。昨日帰ったら微熱があったからさ、お兄ちゃんが学校行かせてくれなくって」

ははっと笑いながら、明日可は言った。
僕たちはベッドのそばに腰掛ける。

「…熱は、もう大丈夫なの?」

恐る恐る口を開いた僕に、明日可は続けた。

「もう全然大丈夫だよ。わざわざ来なくったって、よかったのに」

笑いながら話す明日可。
僕は、さっきまでとは違う不安を感じた。


無意味な程に、明るい明日可。
こういう明日可は、見たことがある。


僕の不安が的中したことを、明日可の一言が証明した。



「…ていうかね、もう休んでもお見舞いとかいらないから」