コスモス


ゆっくりと、ミキの方を見つめる。

2人の視線が交わる。

「どうすればいいかわかんなくて避けてたけど…。やっぱりちゃんと伝えたい」

2人の間を吹き抜ける風が、ミキの言葉を運んだ。


「…ミキは、須川君が好きなの」


真剣な、ミキの目。

逃げてた自分が、恥ずかしくなった。


「俺は…」
「わかってる。須川君の中には、明日可しかいない事くらい…ミキは、須川君の気持ちが欲しいなんて思ってないから」

僕の言葉を遮って、ミキは続けた。

「ただ…気持ちを伝えたかっただけ。こんな関係…やっぱやだしさ。だから、今まで通り…今までのミキ達の関係でいよ?ミキから言っといてあれなんだけどさ…」

苦笑いをしながら、ポリッと頬をかくミキ。

ミキにこんな顔をさせてる自分に腹が立って、でもやっぱりミキの気持ちには答えられなくて。


「…ああ」


僕は、その一言しか言えなかった。


…情けないこと、この上ない。