「そっか…」
僕は相変わらず、ミキを避け続けていた。
僕だけじゃない。
ミキもまた、僕にあえて話しかけてはこなかった。
…このまま、ミキとは離れていくのかな。
そう思うと、微かに胸が痛む。
「…じゃ、シュウも真面目に勉強してるみたいだし、あたしは教室戻ろっかな」
ガタンと立ち上がり、明日可は言った。
「また放課後にね」
笑顔で手を振る明日可に、僕もまた手を振り返す。
「…何があったかは知らねぇけどさ」
明日可が出ていった後、カズが僕に向かって言った。
「ちゃんと、向き合うべきなんじゃねぇの?…ミキと」
…カズは、きっと気付いてる。
ミキの、僕に対する気持ち。
「カズ~!数学のノート見せてよ~っ!」
窓際の席で、タケが悲痛な叫び声をあげる。
やれやれとため息をつき、カズは立ち上がって行ってしまった。
…ちゃんと、向き合うべき。
ミキが次に学校に来た時に、ちゃんと話そう。
いつまでも、逃げてちゃだめだ。



