コスモス


「…んじゃ、最後の3つ目」

笑い終えた僕は、カバンに手を伸ばした。
明日可も笑いを止め、カバンに集中する。

僕は、カバンの中から箱型の包みを取り出した。

「はい」

明日可にそれを渡す。
明日可はそれを、不思議そうに見つめた。

「これは…何?」

僕は、一呼吸ついて口を開いた。

いつか明日可が歌ってくれたメロディー。


…あの、バースデーソング。


歌い終えた僕は照れくさくて、髪の毛をくしゃっとしながら少し俯いた。

やがて、明日可が口を開く。

「…誕生日プレゼント?」

チラッと明日可の方をみて、僕は言った。

「1日早いけど…明日お前、検査あるっつってたじゃん?だから…」

一呼吸おいて、僕は続ける。


「誕生日、おめでと」


12月25日。


…明日可がこの世界に、生まれてきてくれた日。