コスモス


「あ、そろそろケーキ持ってこよっかな!今冷やして…」

僕は立ち上がろうとする明日可の腕を握った。
驚いた表情の明日可。

「…どうしたの?」

ゆっくりと、明日可は座り直す。

俯いたまま、僕は言った。

「…隣、いて」

…我ながら、情けないと思う。

それでも今、明日可に一時でも離れて欲しくなかった。

自分勝手だってわかってるけど…。


そっと、明日可が僕の肩に体を預ける。
僕も、そんな明日可に寄り添う。

…やっぱり、僕は明日可が好きだ。

誰よりも、明日可が好きだ。


「…明日可」

明日可が少し、顔を上げる。

二人の目が近くであう。

「プレゼントが、3つあるんだ」

驚いた顔の明日可に、僕は微笑んだ。

「3つ?」
「そう、3つ」

そう言いながら、僕はカバンを引き寄せる。

そのカバンをじっと見つめる明日可。
まるで手品をみる子供のように、キラキラとした目だ。

ふっと笑って、僕は続ける。


「まずは、1つ目」