コスモス



沈黙が流れる。

外でドサッと、木から雪が落ちる音がした。


沈黙を破ったのは、パシャっというデジカメのシャッター音だった。


驚いて、僕の方を振り向くミキ。

ミキにカメラを向けたまま、ニヤリと笑う僕。


「な…何勝手に撮ってんの!?」
「あはは~っ不意打ちっ!」
「サイテーッ!撮影料もらうからねっ!」

バシバシと僕の肩を叩。
いつもと変わらないミキ。

少し、ほっとした自分がいた。

そんな風に僕がミキをからかっていると、廊下でガチャッとドアの開く音がした。

ビクッとした2人は、一瞬息を潜める。

足音は、僕たちの方とは反対側へと消えていった。
多分、トイレに向かった生徒だろう。


ほっと胸をなで下ろす2人。


どちらからともなく、ふっと吹き出した。

声を潜めて笑う2人。

しばらく笑った後、僕はそっと立ち上がった。


「足音の主が帰ってくる前に」

ししっと笑いながら、ミキの頭にポンと手を乗せる。


「お前も早く戻れよ」


そう言ってジュースの空き缶を捨て、僕は歩き始めた。