「…自由行動の日さ、よかったら、俺らと一緒に行動しない?」
…そんなことを思っていたら、とっさに口が動いてしまった。
特に仲良くもない子達と一緒にいても、旅行が楽しいはずがない。
びっくりしたような顔のミキに向かって、僕は続けた。
「ほら、明日可の土産とかかぶったら困るじゃん?みんなで一緒に選ぼうぜ。メンツはいつものカズ達だし…」
黙ったままのミキ。
ヤバ…出しゃばりすぎた?
でも、やっぱりミキにも旅行を楽しんで欲しい。
…明日可のぶんも、うんと。
ふいに、ミキが口を開いた。
「うん…。うん、そうする」
ほっとする僕。
と同時に、チャイムが廊下に鳴り響いた。
「わっ、やべ。じゃ、また計画たてような!」
そう言って、僕は廊下を駆け出した。
その瞬間、背中にミキの声が響いた。
「ありがとうっ」



