「…もうすぐ修学旅行じゃない?ミキ、誰と行動するのかなぁとか…あたしが心配することじゃないんだけどさ」
僕は、今日の三波達の話を思い出していた。
明日可が学校にいない時のミキ。
明日可も少しは気付いているのかもしれない。
少し考えて、僕は明日可に答えた。
「…明日、ミキと話してみるよ」
ほっとした様に、明日可は笑顔で頷いた。
再び宿題とにらめっこを始めようとしたが、ふと思いついて聞いてみた。
「明日可とミキって、いつから仲いいの?」
聞いたことがあるようで、一度もない話だ。
顎に指をあてて、明日可は言った。
「中学入ってからかなぁ。一年の時、クラスが同じでね。出席番号も前と後ろで。ミキは人見知りが激しかったからさぁ」
「ミキが?」
今日は意外なミキの一面をよく見る。
人見知りが激しい?
あのミキが?



