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その日はいつもより1時間も早く学校に着いた。
それにも関わらず、学校はいつもの朝より活気づいていた。
あちこちに張られたチラシやポスター。
制服の代わりにお揃いのTシャツや法被を着ている子がちらほらいる。
そう。今日は待ちに待った文化祭だ。
「うわ~!なんかワクワクするねっ」
隣を歩く明日可が言った。
「もう俺睡眠不足でやばい」
そう言いながらも、こぼれてくる笑みは隠せない。
僕等は今日、朝から一緒に学校に行った。
誘ったのは、明日可だった。
「たまには一緒に学校行かない?」
正直かなり嬉しかった。
今まで一緒に帰ることはあっても、一緒に行くことはなかったからだ。
…特別な日。僕にとって、今日は色んな意味で、特別な日だ。



