…僕は、自分の弱さを知った。


今更ながら、震えが止まらない。


目の前の明日可はこんなに小さくて、それでいて、こんなに強いのに。


『守りたい』なんて口だけで、僕は何もできないんだ。



斉藤先生が部屋に来る。
僕はその場をたたされる。

明日可の周りが慌ただしく動く中、僕ははっきりと思った。




…強くなりたい。


口だけじゃなく、ほんとに明日可を守れるように。


僕は
強くなる。






決意をした、瞬間だった。















…いつも強いわけじゃなかった。

何度も何度も道に迷った。

2人で泣いて
2人で笑って

僕等は2人で、生きてきた。







…僕が、今ここに在るのは、あの日の約束があったから。




明日可は?

明日可はあの日の約束を、今でもちゃんと覚えてる?











今でもちゃんと、
守れてる…?