……………
修平が飛び込み台に立つ。
明日可は口パクで声援を送った。
胸元の小さなガッツポーズ。
それに笑顔で答える。
大丈夫。シュウは負けない。
『位置について』
瞬間的に、辺りが静まった。
緊張感が高まる。
『用意』
…頑張れ。
―パァンッ
水しぶきが舞った。
一気に声援が蘇る。
明日可も声援を送ろうとした。
―…ドクンッ
…一瞬、動きが止まる。
辺りが全て、スローモーションに見える。
ゆっくりと、視界が上へと移された。
曇り空と、ミキの顔が、見えた。
「明日可っ!」
視界が歪み、ゆっくりと、シャッターが降りてくる。
…ミキの声が、聞こえた気がした。



