…アナウンスがかかり、いよいよ僕の出番が来た。
軽く深呼吸をする。
「頑張れよ」
カズがニヤッと笑って言った。
「おう」
僕もニヤッと笑う。
僕は飛び込み台へと向かった。
アナウンスで、1人1人選手の名前が呼ばれる。最終レースなので、応援の声も半端じゃなかった。
柄にもなく、少し緊張する自分がいる。
『第5コース、2年2組、須川君』
名前を呼ばれて、飛び込み台の上に立った。
「修ちゃぁぁんっ!!」
「修平頑張れーっ!」
クラスの奴らの声援が届く。
派手な応援が、ちょっと気恥ずかしい。
声のするほうへチラッと目を向けた。
めちゃくちゃに手を振るタケと誠二の横に、腕を組んでカズが立っている。
その横にいるのは、ミキと明日可だった。
ミキが小さい背を必死に伸ばして、手を振っている。
隣には、明日可の笑顔。



