期末テストが終わり、風邪をひいた明日可は大事をとって学校を休んでいた。
それまでも、明日可が学校を休むことは度々あった。
そんな日は僕が明日可の家に行く、それが日課だった。
今日も学校が終わり、その足で明日可の家に来ていた。
「いよいよ明日だね」
空になったコップを机に置き、明日可は言った。
「ああ。明日は来るの?」
「うん。斎藤先生も大丈夫だって言ってくれたしね」
斎藤先生は明日可の主治医だ。
僕はほっと胸を撫で下ろす。
「シュウの雄志を見届けなくちゃね」
ニコッと笑う明日可。
僕もまたニッと笑い、少しだけかっこつけて言った。
「…惚れ直すよ?」
そう、明日はいよいよ水泳大会だ。



