「いいか?機内は俺たちだけじゃなく……」
「やべ、実物はでけぇぞ!」
「一般のお客さんも……」
「せんせー!トイレ行って髪型整えたいでーす!」
「……いい加減にしろ、お前らぁ!!」
担任の声が怒りに満ちている。あーあ。騒がなくて良かった。
「これは遊びじゃないんだ!分かるか?修学旅行という授業の一貫なんだぞ?わかってるのか?」
シンとなるクラスメート達。
「わかったならいい。ほら、機内に……」
「やっほう!飛行機だ!!!」
おいおい、反省する気ねぇな。そう思いながらも、少ない荷物を持って機内へ足を運んだ。
担任の言ったとおり、機内には多くの一般客に他の高校の修学旅行生で溢れていた。時期が被ったのか?
「おい、あれ○○高校じゃん!」
「あっ、可愛い子いた!」
周りの奴らがデレデレしながら歩く。とりあえず、今は早く座りたい。


