それから空港に着くまで俺は誤解されたままの状態で、みんなにからかわれたのだった。
「やっと着いた。永松、俺……このクラスじゃ生きていけねーな」
「あぁ、すぐ潰されるな」
「な、永松ぅ!?」
「ほら、お前のクラス点呼かけてるぞ」
永松は人助けという言葉を知らないのかよ。なんて心で愚痴を言いながらクラスへ戻った。
「あれ?荒嶋いたの?」
「隣のクラスにいましたが?」
「お前休んだのかと思ったー!」
どいつもこいつもひどい。
「嘘だって。ほらアメちゃんあげる♪」
「サンキュー」
アメ1つで元気になる俺は小学生並みだな、きっと。
その様子を見ていた永松は思わず吹き出していたのだった。
「はい、じゃあこれから列になって。飛行機に乗るぞー!」
「いぇーい!久しぶりの飛行機だ!」
「俺も鳥だったら飛べるのかな……」
「せんせー!早く行きましょう♪」
「お前ら静かにしろっ!」
いや、俺だけじゃない。このクラスの奴等も小学生だ。


