永松の言葉を考えてはみたものの… 「何もわかんねーけど?」 「バカにはわからないな」 ムカッ 「どーせ俺は野球しか眼中にねーよ!」 「あと彼女な」 「んなっ!!」 こんのやろ、超性格悪いな。何もかも見破られて永松から思い切り顔を背けた。 「先生、違うクラスのお前を馴染ませようとしてんじゃね?」 「………は?」 「だから変に絡むんだろ」 ニヤリと笑う永松は不気味で鳥肌が立った。あの先生がそんなことを? 口を大きく開けて生徒と子供みたいに笑い合う先生を見て、思わず笑ってしまった。