「麻帆ぉー優帆さんは?」
「まだなんじゃなーい?」
「もしかして今頃彼氏と……だーーっ!!麻帆、変な妄想させんなよっ!」
いや、勝手に妄想を広げてるのは春貴じゃん。
「優帆さん…何で俺を見てくんねぇのかな?」
「春貴がガキっぽいからなんじゃない?」
「なぬ!?もう男気満載の中2なんだぞ?……ガキの頃とは違うのにさ、ちょっとは振り向いてほしいよ」
小さく笑ってあたしを見た春貴。
春貴はバカなんだけど、なんだか憎めないんだよね。だって、一生懸命にお姉ちゃんを想い続けてるんだもん。
あっ!あたしが春貴を好きになることはこれからも絶対にないからね。だってあたしにはちゃんといるもん。
「はぁー羨ましいよ、麻帆が!」
するとイキナリ、あたしに話題を振ってきた。


